人間は、赤ちゃんの時、一日の多くの時間、母親や世話をしてくれる人に抱かれています。人の手を通して赤ちゃんは、抱いてくれている人の感情や気分を同じ様に感じています。母親と子どもは以心伝心でつながっているというのは、言葉や視線の記憶だけではなく、スキンシップという皮膚からの触感から多くのものをお互いに受け取っていると、距離や時間が少し離れていても気持ちが通じ合うという目には見えないつながりが生まれているからです。
それが心の安定や、新しいことに挑戦することに恐れを感じず一歩踏み出す心のベースとなっていきます。
大人になると、それは急速に少なくなり、握手やハグ(抱擁)というスキンシップの文化が元々少なかった日本人は、一日、一週間、一ヶ月、・・・誰にも触れることなく過ごすことが当たり前になってしまうこともあります。
人間には体温があり、触ると温かく、柔らかい。
そんな当たり前のことを心でも身体でも忘れてしまうと、なんとなく人というものに対して無機的な対応をしてしまい、自分自身の柔軟性がうまく働かなくなってしまうこともあります。
ロミロミは、セラピストが直接クライアントの皮膚に触れマッサージしていくことによって、筋肉やリンパを温め伸ばし、ほぐすと同時にエネルギ−交換を行っています。
「気」や「パワー」、「生命力」のことを、ハワイでは「マナ」といいますが、ロミロミではマナをセラピストが与えるというより、交換していくという表現が当てはまるかと思います。
ロミロミの最大の特徴であるスキンシップによるマナの交換。
セラピストが、いつも元気に前向きでいられることは、人を元気にする条件でもあり、施術の最後にはお客様が元気になっていただいているので、私にまたその元気が返って来る。
スキンシップの不思議な力に、まだまだロミロミの奥深さを感じ、興味は尽きることがありません。
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